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日本語の「勉強」は、中国語で「無理やり」という意味?!確かにそうかもしれない...

日本語の「勉強」は中国語の「無理やり」…確かにそうかも。

こんにちは、大寒を過ぎても、まだまだ寒いですね~。南北に長い日本では、北や日本海側では、この時期毎日雪が降っているし。なんでこんな時に、大学は入学テストやっているんだろう?と疑問ですよね?無理やり?これが本当の勉強?!今回は、日本独自の受験のもろもろについて、お話ししま~す。

Q1 なぜ寒い時期に入学テストをやるの?

まず、学校年度について。日本の学校は4月はじまりの3月終わりで、国の会計年度と同じスケジュール。これは、1886年からなので、もう130年以上、桜の下で入学式をしている私たち。
コロナ禍で、一瞬9月入学が検討され、桜+入学式=4月の方程式が成り立たなくなるかも~と大騒ぎしていましたよね。
でも結局、これまで通りギリギリまで勉強して力をつけたい受験生と入学時点の学力の高い子を取りたい大学の事情で、入学試験は4月の直前、1月~3月が中心となっています。

Q2 日本って、受験しないと学校にいけないの?

いいえ、そんなことはありません!小学校6年、中学校3年は義務教育なので、地域の公立学校に無試験で入学できます。高校以上は、公立でも私立でも入学試験に合格しないと入学できません。それだけ聞くと厳しそうですが、高校の進学率は97%。(文部科学省調べ)。学校によってはほぼ無試験で、また推薦があれば、入学が確約されるところもありますよ。

Q3 日本には大学がいくつあって、人数はどのぐらい?

ここからは、具体的に大学受験についてみてみましょう。
文部科学省によると高等教育機関として大学は2019年5月で786校。結構ありますね。そのうち、国立はわずか86校、公立が93校、それ以外は私立大学です。

日本の大学数グラフ

文部科学省HP 公立大学について
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kouritsu/index.htm

Q4 日本の大学の授業料は安いと聞いているけど、ほんと?

大学入学共通テストの考査料は、1万8千円です。
学費の参考例を二つ。国立の東京大学の場合初年度納付金は、81.78万円、うち入学金28.2万円。2年目以降の授業料は53.58万円。一方、私立大学代表として、慶應大学の法学部を見てみましょう。初年度納付金は135.35万円、うち入学金は20万円。2年目以降必要な学費は、115.35万円。約2倍ですね。慶應大学は学費が安いほうなので、他の大学はこれ以上かかると思っていいでしょう。
この金額どう思いますか?国立大学なら授業料ゼロという国もあるので、一概にはいえませんが、どう思いますか?アメリカと比べると、かなり安いですね。

Q5 受験とお受験はどこが違うの?

お受験は、幼稚園や小学校など、「そんな小さい時から勉強漬けにしなくても…」という、年齢の子どもの受験を指します。
トップの東大めざすにしても、有名私立大学をめざすにしても、早い子は4歳ぐらいから「お受験」のための勉強を始めます。かつての「お受験」は、専業主婦のママだけの世界かと思っていましたが、最近では有職ママもそこに参戦して、さらに熾烈度があがっているとか。

「お受験」のイメージはどっち?

<クロチカ危険注意報>ちなみに「お受験」という言葉は、セレブ感の皮肉った、ちょっとした嘲笑、やっかみなどのニュアンスもあるので、知り合いの子どもの受験には「お受験ですか?」などと言わない方が賢明です。

Q6 受験シーズン、秋にスタートその準備費用が大変とか?

幼稚園や小学校の受験は、11月。首都圏の場合は併願できないように、超人気校は受験日を揃えます。例年11月1日が多いですが、去年はコロナ対策で多少前後の日程にも広げるところもあり、密をさけたようです。
さあ、小学校受験をするのにいくらかかるでしょうか。超難関の慶應幼稚舎の場合、願書を1000円で購入して、3万円の検定料を納めます。倍率約10倍の狭き門を合格できたら、入学時初年度納入金合計160万円。そのうち34万円が入学金なので、2年目以降も毎年116万円。この前に見た大学の学費とほぼ同じですね。この時点で、経済的に余裕のある家庭がかなり選別されている感じ。まぁ、海外や日本でインターナショナルスクールに通わせるよりは安いかな。
もちろん、1校だけを受けることはほぼなく、3,4校受けるのが多いらしいので、検定料(受験料)だけでも10万以上、お受験勝負服も買わないといけないので、物入りですね。秋に紺色のジャンパースカートやジャケット着た親子がいたら、ほぼ間違いなくお受験本番か面接対策塾へ通っていると思っていいです。みんな、賢そうな顔してるでしょ?
小学校受験の準備に、塾(年間30万円)、絵画教室(同30万円)、体操教室(同20万円)、模試や季節の追い込み講習など(同30万円)かかるとも言われています。ひえ~準備に100万円以上。

Q7 受験するためには、塾に行かないとダメなの?

どの学校であれ受験する子はみんな塾に通っていると思って間違いないです。幼稚園の年長さんは小学受験。小学校高学年から高校卒業、または浪人も含め、塾は第二の学校または家庭のようなところになっています。最近30世帯の家族にベビーシッターをした経験から言うと、小学校受験をしたお子様は、基本のしつけが行き届いているように思います。勉強することに慣れている、コツをつかむのが上手なお子さんも多かったです。
夜、おそろいのリュックをしょって、駅から塾までの道を警備員さんたちに見守られている小学生たちをみかけたら、心のなかで応援してあげてね。

Q8 地頭(じあたま)をみるには、出身高校が大事?

地頭とは、本来持つ個人の学力的な素質をいいます。地面の頭ではありません。
さて、東京、関西などの大都市圏は、中学・高校6年間一貫の私立学校が人気です。大学入試がAO入試、推薦、帰国子女など複方式化し、その卒業生が多様化するにつれ、出身高校はどこだっけ?と聞かれるようになっているとか。
今後のスムーズな会話のために、超有名校の名前をここで復習しておきましょう。
東京男子校御三家とは、麻布、開成、武蔵。
女子校は、桜蔭、女子学院、雙葉。関西では灘、東大寺学園、全国区ではラ・サール鹿児島などが、昔から有名なところですね。
首都圏では、都立の日比谷高、西高、国立の筑波大付属駒場なども、超難関です。
新しいところでは、渋渋とよばれる、渋谷教育学園渋谷校が注目されています。

受験合格発表

東京都の私立中学、高校の入試の集中日は、今年は2月1日(月)、都立高校は2月下旬。まだまだ、受験生にとっては最後の頑張りどころがつづきますね~。みなさんが、希望の学校に入れますように。これ以上、コロナ感染が広がったり、雪などの天候が邪魔したりしないように、祈ってます!

(学費などは各学校や塾のホームページ、進学率などは、文部科学省のホームページを参考にしました。年によって、多少数字が上下する可能性があります。)

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