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春Ooh La La~, ちょっと違う?春うらら

春の季節と日本の歌

日本に住んでしばらく経っているあなたなら、もう気づいているかもしれませんが、この2月~3月のことを歌った歌、とっても多いのです。

年代によって、思い浮かぶ歌は違うのですが、学年、年度のかわりが3月なので、卒業、故郷を離れる時の恋人への歌、そして、桜を愛でる歌。今回は、この季節の歌と花についてご紹介しますね。

日本人なら、多分誰でも知っていると思われる歌、「♪春のうららの隅田川~」で始まる歌。滝廉太郎(たきれんたろう)の「花」は、小学校の音楽の授業で習います。隅田川のことを歌っているので、東京の台東区では区民の愛唱歌に指定されているとか。1900年に誕生した歌だそうなので、もう100年以上前の歌ですが、不思議とそんなに古く感じませんよね。

辞書(デジタル大辞泉)によれば、
【うらうら】[副]
1 日ざしが明るく穏やかなさま。「うらうらとした春の一日」《季春》
2 心ののどかなさま。

春の歌には「花」がつきもの

寒い冬が終わって、明るく暖かい日差しの中で、桜も咲いて…という状況が見える気がしますね。俳句という五七五の短い詩では、季語を必ず含まなければならないというルールがあるのですが、近い言葉の「うららか」は春の季語になっています。

木の芽の芽吹き

木の芽が芽吹いていくように、日本人のDNAには、春になると心機一転で頑張ろうというスイッチがオンになるように組み込まれているようです。
それは、節分が過ぎて、だんだん日差しが暖かくなってくる頃からスイッチオン。と春はやる気が湧いてくる季節です。

DNAスイッチを一番に押す「梅」

中国では梅の方が、桜より長く愛されてきた花ですが、日本では、梅はなんとなく桜の影に隠れて二番手の印象です。でも、長い冬のあと、一斉に梅が咲き始めると、春が近いなあとうれしくなるものです。梅を見るなら、福岡県の大宰府天満宮。日本の「飛び梅」の伝説を知っていると楽しいかも。目印は牛と梅です。東京では、湯島天神。京都なら北野天満宮へGo!

「桜」人気に押され気味の「梅」でも、日本の春の定番です。

春の歌&梅セットといえば「飛梅伝説」

菅原道真(845年ー903年)は平安時代の貴族でお役人。詩人としても有名でした。かなり有能な人物でしたが、都の権力争いに負け九州の大宰府に左遷されてしまいます。そこで生涯を終えます。

その菅原道真が京都を離れるときに、よんだ和歌(一応歌です)が「東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅の花、主(あるじ)なしとて春を忘るな」です。意味は、わが家の梅よ。東風が吹いたら、私のいる大宰府まで花の匂いを届けてね。ご主人がいなくなっても、春を忘れてはいけないよ。これを聞いた梅が、一夜にして京都から九州の大宰府まで飛んでいったという伝説です。
写真が、その飛んできた「飛梅」です。

飛梅

福岡の太宰府天満宮の「梅が枝餅」読みは「うめがえもち」ですが「梅買え餅」ではありません。

これも日本の春の原風景「菜の花」

日本の田舎ならどこでも見られるかわいい黄色の春の花。この菜の花の黄色を都心で見るなら、浜離宮恩賜庭園(東京都中央区:写真下)。緊急事態宣言下は、閉園なので、開園状況を調べて行ってみてね。正門から入れば、300年の松の先の左手に広場と、菜の花畑が広がっています。

菜の花

そして、「菜の花」の歌といえば「おぼろ月夜」ですね。美しすぎる歌詞に、自然を大切にという気持ちがわいてきます。

菜の花畑に 入日薄れ
見わたす山の端(は) 霞(かすみ)ふかし
春風そよ吹く 空を見れば
夕月かかりて 匂い淡し

分かりやすく書くと、こんな意味になります。
菜の花畑の向う側で夕日が沈み、
見渡す山の端には、深い霞
春風が吹く、空を見上げれば
三日月が、ほんのりと明るい

原風景といっても、令和の時代には難しい言葉です。日本人でも、菜の花と夕日とお月さまの3つのキーワードでイメージしています。

歌の原風景をビジュアル化するとこんな感じ(イメージには個人差があります)

菜の花

まあ、現代ではこのような風景なのでしょうが…。

春といえばやっぱり桜

桜は、開花予想から、桜前線まで、日本中の人が熱狂する花です。このネタはてんこ盛りなので、次回に続く…。

<おまけ> 卒業の季節に歌は欠かせないスイートメモリー

日本で、春の歌といえは、やっぱり卒業ソング。「あなたの卒業ソングは?」と周りの人に聞いてみたら面白いかもしれませんね。

<年代別流行った卒業ソング>
カラオケでこの時期に歌われる歌でもあります、

1970年代〜80年代
どっぷり昭和とバブル 今50歳〜70歳ぐらいの人
卒業写真(荒井由実―今の松任谷由実)
卒業(斉藤由貴)
時代(中島みゆき)
卒業(尾崎豊)
贈る言葉(海援隊)
心の旅(チューリップ)

1990年代〜2000年代 平成
空も飛べるはず(スピッツ)
3月9日(レミオロメン)
トモダチ(ケツメイシ)
桜色舞うころ(中島美嘉)
さくら(森山直太朗)

2010年代〜
うたエール(ゆず)
YELL(いきものがかり)
道(EXILE)

ちなみに私の卒業ソングは、ユーミン(荒井由実)の卒業写真。香港のインター校育ちの子供たちの卒業ソングは、エルガーの威風堂々。こんな行進曲じゃなくて、日本の流行歌の思い出をつくってあげたかったな。
みなさんの春、卒業式の思い出の歌教えてくださいね。

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