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Vol.10
2021.05.14
「アヤメ?」「カキツバタ?」 ことわざに使われる ややこしい季節の花たち
青や紫の花に染まる日本の5月
こんにちは、クロチカです。桜は終わり、ツツジも終盤。次は初夏の花ですね。
コロナ禍で外出が制限されていますが、自宅でポットの花を育てたり、人込みを避けた街歩きでいろんな花を楽しんでみたりしてくださいね。
さて5月の日本ではアヤメ、ショウブ、カキツバタと呼ばれる青や紫の花と葉の緑の色が鮮やかで私は大好きです。ただ悩みどころは、この花たち、どの種類もよく似ていて区別がつけがたいところ。昔の人も悩んだらしく、「いずれアヤメかカキツバタ」ということわざがあるほどです。
使い方は、何かを選ばなければならないときに、両方ともとても良くて、優劣をつけることができず選べない時に、「いずれアヤメかカキツバタ」と言ってみてください。わかる人にはわかります。わからない人には分からない?もし、通じなかったら、「どちらも同じくらい素晴らしい」という意味だということを教えてあげてくださいね。
※見分け方は、葉の形や花の付け根のところの模様が違うらしいので、そこをチェック
東京都内ではここが有名
東京都内のアヤメ等の名所をご紹介します。入場無料は、堀切菖蒲園と皇居東御苑。明治神宮御苑は500円、小石川後楽園は300円入園料がかかります。コロナ禍で、閉鎖されている場合もあるので、出かける前にご確認くださいね。
クロチカはこの時期だけ展示される根津美術館の国宝の尾形光琳の燕子花図屏風
根津美術館ウェブサイト
をおすすめするのですが、今年は、途中で閉幕になってしまっています。残念です。ぜひ、覚えていて、来年見に行ってください。
堀切菖蒲園 約200種6,000株
葛飾区ウェブサイト 施設案内 堀切菖蒲園
皇居東御苑 明治神宮より84品種
宮内庁ウェブサイト 皇居東御苑
小石川後楽園 660株の花菖蒲
小石川後楽園ウェブサイト
明治神宮御苑 約150種1,500株の花菖蒲
明治神宮ウェブサイト 明治神宮御苑
「ボタン?」「シャクヤク?」こっちもややこしい5月の花
さて、青や紫のアヤメやカキツバタとは対照的に、赤、ピンク、黄色と色華やかなものがボタン(牡丹)です。こちらもよく似た花でシャクヤク(芍薬)があります。いずれも美しいことを例えて、「立てばシャクヤク座ればボタン歩く姿はユリの花」ということわざがあります。諸説ありますが、シャクヤクはらりと伸びた茎の先端に華麗な花を咲かせ、ボタンは枝分かれした横向きの枝に花をつける。ユリは風を受けて揺れるさまが美しい、と女性の容姿をほめる意味で使わることが多いかな。
でも現代では、ジェンダーの問題があります。女性の容姿は、ほめるときにも注意が必要です。このことわざを使う時は、外見だけでなくその人の性格を一緒にほめるといいですね。
東京なら上野東照宮で五重塔を背景にきれいなボタンをみることができます。ちょっと足を延ばせるなら、鎌倉八幡宮のボタン園は池のまわりを回遊しながら、見られるようになっていて、見事です。両園とも入場料が必要です。
ぼたん
上野東照宮ぼたん苑(東京都台東区) 110種類600株
上野東照宮ウェブサイト ぼたん苑
鎌倉鶴岡八幡宮 神苑ぼたん庭園 約100種1000株
鶴岡八幡宮ウェブサイト
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