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お正月の写真

こんにちは、クロチカです。まもなく2020年も終わります。
クリスマスマスまでキラキラ・チンチンしていた商店街が、25日には一斉に和柄に早変わりし、お琴の音が響きます。日本ではクリスマスは24日のイブで過ぎていくのですよ。そして次なるイベントの「お正月」の用意をします。私が過ごした香港の1月1日は花火が上がる程度の瞬間フィーバーで、「お正月」とは「旧正月」の「春節」でした。

日本の「お正月」は、「春節」に比べて地味?

「春節」は中国の「お正月」で、旧暦なので毎年日付が変わります。2021年の「春節」は2月12日(金曜日)。私が良く知っているのは香港の「春節」かな。
そして、1月1日の日本の「お正月」は、「春節」とはイメージが全く違う。
まず、色と華やかさが圧倒的に違う。
「春節」は金と赤で、梅の花も飾って華やかなのに、日本の「お正月」は、松の緑と南天の赤と白。「すがすがしい」感じだけど、「春節」に比べればやっぱり地味だと思う。
「春節」は、爆竹が鳴って、シンバルならした獅子舞があって、家族や親せきがそろって餃子を食べる。親戚を訪問して、国中がザ・フェスティバル。日本では新年のご挨拶といえば初詣くらいかな?特に今年は、新型コロナウィルスで新年のご挨拶も様変わりですね。
そうそう、日本の市役所のような公共窓口や銀行は、12月29日から1月3日まで休みになるし、年末年始はゴミの収集日が変わるから注意してね!

「お正月」VS「春節」 違いをチェックしてみよう!

大掃除
テレビのコマーシャルや雑誌の特集記事も掃除用品がやたら目に付くし、スーパーの店頭も大掃除用品がどんと並ぶ。
「こんな寒い冬になぜ、大掃除するの?」と、うちの家族も不機嫌です。でも家が汚いと、家族を守ってくれる年神さまという新年を司る神様をお迎えできないからなのです。
年神さまに、気持ちよく家に上がっていただけるように、お掃除しましょうという習慣が日本にはあって、それでお正月前に掃除とプレッシャーがかかるのですね。
だから、奈良の大仏さまの大掃除「すす払い」みたいなニュースを見て、「ああ今年も終わりだ、大掃除の時期だ」と思う日本人が多いのです。
この特別な掃除が終われば、玄関にしめ縄などの「お正月」飾りやお持ちを飾って「年神様ウェルカム」の準備はOK!
香港では、ほとんどの家で住み込みのアマさん(フィリピンやインドネシアなどからのお手伝いさん)が、いつもきれいに掃除していたので、こんな特別な掃除はあまりしなかったけど、もともと中国の習慣だったみたいです。

門松

門の横にあるのが立派な門松、年神さまへの目印で、「ここにお入りください」という印。

正月床の間飾り例

正月床の間飾り例:掛け軸は、「お正月」らしいお目出たい絵で、お餅は年神さまへのお供え。

除夜の鐘
「春節」で派手に鳴らすのは爆竹でしょうか?日本では、お寺の鐘が12月31日から1月1日の日付が変わるまで鳴ります。
もともとは中国仏教から伝わったといわれる除夜法要(その年最後の仏教行事)の一部。日本では、人間がもっている煩悩(英語で言えばDesiresか?)の数と同じだけの108回の鐘の音を鳴らせば、苦しみや迷いを断ち切ると言われているのよ。
意外と小さなお寺でも、訪ねてきた人に鐘をゴーンとつかせてくれるので、近くのお寺に聞いてみるといい経験になるかも。で、ここで注意したいのは、除夜の鐘はお寺で、初詣で行く神社じゃないこと。神社とお寺の簡単な見分け方は「鳥居」があるかどうか、「鳥居」があれば神社なので、間違えないでね。

年越しそば
大晦日(12月31日)には、日本は餃子じゃなくて、そばを家で食べます。そばは、切れやすいので、旧年のしがらみを断ち切るという意味やそばは麺が長いから長寿を願うとか、とにかく年末に縁起のいい食べ物です。でも、日本のそばは中国の麺のように、どこまでも長いわけではないのよね。私は、大晦日にNHKの紅白歌合戦を見ながら、おそばで簡単に晩御飯。多分日本人の多くがこの地味なパターン。

年越しそば

食べるおそばも、家庭でまちまち。カップ麺のそばを食べるという新世代もいたりする。

おせち料理
もともと年末年始はお店もお休みになっていたから、おめでたい「お正月」の保存食という役割もあったわけ。違いは「お重」という箱型の大きなお弁当箱のような容器に入れること。この
おせち料理があると主婦が「お正月」ぐらいはのんびりできるからとも言われているけど…?おせち料理の準備の方が大変だと思う。
料亭やデパートの高級版のお取り寄せから、スーパーで黒豆、数の子とかを買って、適当にお重につめる。予算とやる気に応じて、アレンジ自在に作ります。もちろん、私は、スーパーで買って詰める安価な手抜き版です。
そして、数の子は、金色の卵の塊なので、金運にいいとされているので、私には必須です。「春
節」のように、新年の食事会をレストランで元旦から大人数の宴会でというスタイルは日本ではほとんどありません。

おせち

高知 新年皿鉢料理

おせち料理は、地方によって、家によって大きく違う。上は通常のおせち料理、下は皿鉢(さわち)料理という大皿料理でおせち料理を済ますこともできる。

お年玉
中国の「紅包」の日本版が「お年玉」。
香港では「利是」と言っていました。20香港ドルをいれた赤い袋を大量に用意して、マンションのガードマン、よく行くレストランのお姉さんとかに配るチップのようなルールだったけど、日本のお年玉はかなり違う。
日本では、子どもが家族、親戚、親しい友人の大人からもらうもので、金額はまちまち。

住信SBIネット銀行「2020年・お年玉に関する意識調査」では、小学生未満は1,000円以下、小学1~3年生になると、相場金額は3,000円、小学4~6年生では、相場金額が5,000円になります。このまま金額が上がるのかと心配になりますが、中学生は5,000円~1万円、高校生・大学生は1万円で高止まりのようです。

お年玉金額

お年玉の写真

参考にしてみてね。お金を入れるお年玉袋もマンガから干支とさまざまで「紅包」のような赤と金ではありません。
100円ショップでもコンビニでも、12月になるとどこでも売り始めるので、あの袋はなんだ?!と思う外国人は意外に多いのよ。
1000円以上のお札は、新札が礼儀と言われますから、事前に渡す子どもが分かるなら、銀行でお札を交換してもらいましょう。
ただし、新札に交換する手数料の有無は、それぞれの銀行によって異なることは知ってるかな? 普通は、銀行のキャッシュカードや口座を持っていれば、1日10枚~50枚程度で無料両替や交換をしれくれるはずなんだけどね。この銀行の交換方法は、お年玉に限らず日本では、お祝いに渡すお金には新札が好まれるので、交換方法を知っておくといいと思う。

初詣
年が明けたら、新しい一年の幸せを願って神社にお参りするのが初詣。実は、初詣は神社とお寺のどちらに行ってもかまわないそうなんだけど、圧倒的に神社に行って厄除けの破魔矢やお札を求める人が多い。この破魔弓やお札は、毎年古いものをきちんと神社やお寺に持っていって焼いてもらおう。燃えるゴミに出すと、神様に失礼な気がするからね。

正月は着物をいる人もいる

2021年は、「お正月」の風景も様変わり

いろいろ、日本の「お正月」を説明しました。
ただ、2021年はちょっといつもと違う「お正月」になりそうです。
初詣も明治神宮や浅草寺には元旦からの3日間で約300万人が参拝するのですが、2021年はコロナが心配。神様へのお参りだけど、やっぱり「密」は避けた方がいいと思う。破魔矢やお札のようなその年限定の縁起物の引き取りを12月から受け付けていたり、「お正月」のような参拝も1月中ずっと行うようなところが多いそうなので、様子を見て初詣の日程を変えるとか、人混みをさけて、安心できるときに行ってね。
そして、実はこの伝統的な「お正月」の煩わしさから、年末年始のお休みを利用して海外旅行に出かける人も最近は増えていました。
そういう人たちも、今年は日本で「お正月」が多いみたいです。しかも、GO TO TRAVEL一律中止で、国内移動もままならない。
本当に2021年は、これまで誰でも経験したことがない「お正月」になりそうですね。
それでも、安全と健康が一番! おせち料理を作って(重箱に詰めるだけでも楽しい)自宅で新年を迎えるのも楽しいかも。丑年もどうぞ、よろしくね。

JAPANキーワード

①初詣はお寺、神社どっちにいくのが正解?
仏教の施設がお寺、神道の社(やしろ)が神社。分かりにくいけど、お祈りする対象が違うのですが、初詣はどっちに行ってもいいのです。有名なお寺では初詣にたくさん人が来ます。普通のお寺は、そのお寺を支援するスポンサー制度のような檀家制度があったりして、関係ない人は訪問しにくい雰囲気もあるから、神社に行く人が増えたのかもしれません。おみくじとか、ちょっと楽しいし…。

②東アジアでは中国も韓国も「旧正月」なのに、なぜ日本は違うの?
徳川家康の江戸幕府から、1868年に天皇を中心とした新しい明治政府が1868年にできたのは、なんとなく知っていますよね。明治政府は、アメリカやヨーロッパに同等に扱ってもらいたいから、着物を洋服にしたり、舞踏会を開いたり、「私を見て~、仲間に入れて~」と真似るのに必死でした。
その真似の一つが今のカレンダーの太陽暦(グレゴリオ暦)。それまでは、日本も中国の太陰暦を、日本流にアレンジした太陰太陽暦を使っていたんです。
148年前の1872年(明治5年)11月9日に突然「来月、12月3日を「お正月」にします!」と発表。もともとの「お正月」が「旧正月」となり、カレンダーの印刷だって終わってんだし、どうするの??で、日本中が大混乱だったそうです。でも、慶応義塾大学の創始者の福澤諭吉は、すぐに『改暦弁』という、太陽暦カレンダーの良いところを書いて本を出し、たちまち10万部を売り上げたとか…。

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