こんにちは、クロチカです。寒くなってきましたね。
12月は、先生も走るほど忙しいという師走です。
「御歳暮」というチラシ、ポスターやテレビコマーシャルを最近、よく目にしませんか?
「歳暮」は、文字通り年末という意味です。
でも、それに「御(お)」をつけて「御歳暮」となると、年末の贈り物のことになります。
地域によってすこし異なりますが、基本的には12月に届くように送ることが一般的です。
御歳暮と普通のプレゼントとの違いは何?
「御歳暮」は欧米のクリスマスプレゼントのような感じです。
1年間お世話になった人に、感謝を込めて何か送るという習わしです。
フォーマルな贈り物として、「熨斗紙(のしがみ)」をつけます。
かつては、企業間でも盛んに贈りあっていました。
でも、最近は企業間で物を贈ることが控えめになっています。
年末のカレンダー配りは日本の企業の習慣だったのですが、これすらも無くなりつつあります。
90年代のバブル時代には、活魚や活エビなど、生きたままの「御歳暮」を贈るなんというものもありましたね。
今でも、お茶やお華など伝統的な世界などでは、先生にきちんと「御歳暮」をするしきたりになっているようです。
私は、大家さん(賃貸の家のオーナーさま)に、5000円ぐらいの「御歳暮」を贈ったりします。親、親戚に送る人もいますが、私は特に「御歳暮」としては何も贈りません。
なんだか継続的に贈らないといけないような気がして、「御歳暮」と同じ意味の贈り物でも、熨斗紙ではなく、リボンにした方が気が楽です。
フォーマルな贈り物として熨斗紙をつけ、お世話になった人に贈るものを「御歳暮」という。
あなたが「御歳暮」を贈る場合はどうする?
一番簡単なのは、デパートの「御歳暮」売り場にいくことです。
スタッフの方が親切にいろいろ教えてくれます。
年末年始は、家族が集まる機会も多いので、みんなで楽しめる食品やお菓子なども人気のようです。
一般的に日本人は包装紙を重要視します。
同じものでも、三越や高島屋のようなデパートの包装紙なら、好印象間違いなしです。
私は、贈り物に関しては、このどちらかの百貨店に行きます。
引っ越しのご挨拶に、三越で買ったタオル(中身はどこでも買える今治タオル)をもってご挨拶にご近所に行った時、「やっぱり三越さんの包装紙は安心するわよね。」というマダムがいらっしゃいました。
もちろん、デパート以外のオンラインのショッピングサイトなどにも、いろいろ珍しいものもあります。産直のみかんやリンゴなどを贈るのもいいと思います。
あなたが、「御歳暮」をもらったらどうする?
必ずお礼を電話、メール、手紙のいずれかで伝えます。
相手があなたとフォーマルな関係であれば、あなたから「御歳暮」のお返しをするとよいでしょう。
目安はいただいたものの半額ぐらいです。
「御歳暮」を贈り忘れた、師走のお届けが間に合わないといった場合は、翌月の新年に、今度は「お年賀」にして贈るという方法もあります。
私は、クリスマスプレゼント(キリスト教徒でないですが)が、カジュアルで気に入っています。
友人たちと師走に合うときに、1000円以内の小さなものを持っていくことが多いですね。
私のように、「御歳暮」をカジュアルにした、小さな贈り物が日本人は好きみたいです。
あなたも、何かもらう機会が増えるかもしれません。
この季節だとハンドクリームなど小さいものをいくつかバッグに忍ばせておくと、いざというときのお返しに慌てなく済みます。
いずれにしても、気持ちよく年末のご挨拶やお礼をするための贈り物の習慣が日本にはあります。
カジュアルかフォーマルか、相手とのお付き合いによって「御歳暮」を考えましょう。
「今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします」という、あなたの素敵な年末のご挨拶を送ってしてくださいね。
「御歳暮」が間に合わなければ、御年賀を贈るという手もあるよ。
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熨斗(のし)と水引(みずひき)がドッキングした便利グッズ「熨斗紙(のしがみ)」
「熨斗」はフォーマルな贈り物の上に貼る紙で、贈り物の用途と、その下に自分の名前を入れたものです。「御歳暮」だけでなく、フォーマルな贈り物には熨斗をつけることが日本のお作法となっています。
ただ、用途や季節によってもいろいろとお作法が違うので、やっぱりフォーマルな贈り物を買うときに行くべきはデパートです!
デパートなら、丁寧に筆で書いてくれたりしますし、熨斗の色など体裁を間違えることもないはずです。
そして、「熨斗」と「水引(みずひき)」との関係もあります。これは日本人でも知らない人が多いのですが、「熨斗」とは、本当は「熨斗紙」の右上についている折り紙のようなものを指します。
紙の中央にあるリボンのような線を「水引」といいます。
「熨斗」も「水引」も本当は別々の紙と紐なのですが、今ではそれが一緒に印刷され1枚の紙になったものを「熨斗紙(のしがみ)」と呼びます。
大事な決まりは、まず色です。
結婚とか出産とかおめでたいものは赤、お葬式などお悔やみは黒。
ここまでは、日本全国ほぼ共通です。
黄色の「熨斗」は、法事などの際に、西日本を中心に使われているようです。
「水引」の結び方も用途のよって違うので注意が必要です。
その点、「熨斗紙」は印刷されているので便利です。
本当は、日本の冠婚葬祭などで使われる「水引」ですが、最近はイヤリング、ペンダントのアクセサリーやヘアゴムなどおしゃれなものなどがあります。
お店で見かけたことがあるかもしれませんね。
紙が原料なので、値段も比較的リーズナブル。日本のおみやげとしても人気です。
白と金の水引のこのピアスは400円。かわいいです。
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