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今入った情報です。2021年春、日本各地の桜の開花が例年より早いことを受け日本人があわてている模様です。

例年よりも早い、桜開花宣言

こんにちは、クロチカです。この前、梅の話をしたと思ったら、もう桜開花宣言!今年は早すぎませんか?!
今年2021年は、3月14日に桜開花宣言しました。でも「開花宣言ってなに?」、「まだ、家の前の桜咲いてないよ!」という声も聞こえてきそうです。
日本では、桜の「開花予想」から、「開花宣言」、「満開予想」と、日本人の桜好きは「どんだけ~」で、コロナ禍ではありますが、なんて平和だろうと思います。

駆け足でやってきた桜の季節!

さて、桜開花宣言は、県ごとに気象庁が出します。出す基準は、標準木になっている桜に5、6輪のつぼみが咲いたら「開花宣言」となります。これが80%くらい咲いたら、「満開宣言」です。通常「開花宣言」から1週間ぐらいで満開になるといわれています。
ここ10年で、一番遅い東京の開花宣言が2012年3月31日。例年は大体3月26日です。なんと、2週間も差がでるんですね!一番の要因は気温です。
特に今年は例年に比べ、桜の開花は3月11日に広島から始まり、12日に福岡、14日には東京、松江、長崎と続きました。各地で記録的な早さで開花し、広島、福岡、長崎、松江、高松、京都、下関では1953年の統計開始以来最も早い開花記録を更新しました。東京は、観測史上最も早かった昨年と同じ日に開花となりました。
そして、まだ3月は終わっていないのですが、駆け足で桜の季節が過ぎていこうとしています。

これは、2019年の舎人公園の様子です。

これは、2019年の舎人公園の様子です。

クロチカのお花見アドバイス

ガイドの仕事がら外国人の皆さんに「桜を見に日本に、行きたいんだけど、いつがいい?」と聞かれることがよくあります。この答えが難しい。今年は早いし…。
「どうしても桜が見たいなら、3月20日~30日ごろに、フレキシブルなスケジュールで来て」と答えています。桜の開花は最大2週間前後するので、予定を立てるのが困難です。
日本に住んでいても、予定があって満開を見逃すことだってありますよね。でも、例えば東京のシーズンが終わってしまっても、東北地方ではまだ見られる桜がたくさんあります。旅行ツアーの場合、行程に金沢、高山が入っていたら、東京からは開花が2週間ぐらい遅いので、旅のどこかでは桜に会えるはずです。日本は山が多くて南北に長いので、桜前線の北上に2カ月近くかかります。去年の開花宣言ですが、東京は3月14日で、一番遅い北海道の釧路/稚内が5月10日でした。
私の夢は、キャンピングカーに愛犬をのせて桜前線とともに日本列島を南から北上すること。今年はできなかったので、来年できるといいな。

標準木の桜の種類は「染井吉野」

桜にもいくつか種類がありますが、標準木の染井吉野(ソメイヨシノ)は、日本中で一般的によく見られる白っぽい色をした桜です。染井吉野は、江戸時代に造園職人たちが住んでいた江戸の染井村で開発されたといわれています。今の山手線の巣鴨と駒込の北側のあたりで、今は染井霊園があり、ここで染井吉野が交配されたと説明の看板もあります。ここの桜もなかなか綺麗ですよ。
昨年は、小池都知事が「今年はお花見を控えてください。桜は来年も咲きます。」と花見自粛も呼び掛けていたのを覚えていますか? 今年も、引き続き自粛してとのこと。先日用事があって行った上野公園も座ってお花見できないように、ロープが張られていました。

今年は、自粛しましょう!

日本人は1000年以上(!)前から、桜が咲くとお弁当持って出かけたり、踊ったりして桜を愛でてきたのです。その伝統的文化が、この2年間危機に見舞われています。花見の宴会はしなくても、せっかくなので、桜を愛でに散歩くらいはしたいものです。

クロチカおすすめ、東京の桜スポット。

第1位 千鳥ヶ淵緑道
お堀の両側に約260本の桜が咲き、それが水面に映ってなんとも美しいです。ライトアップは、また格別。残念ながら、今年は夜間ライトアップと夜間のボートは中止だそうですが、昼間のボートは事前予約制。桜が散るころ花びらの上のボートはおすすめです!
今はライブカメラで実況配信中。これで花と人出を確認してから安全におでかけください!



千鳥ヶ淵緑道の桜

千鳥ヶ淵緑道の桜

第2位 隅田川沿い
川岸には600本超の桜が咲き誇り、『日本さくら名所100選』のひとつ。八代将軍徳川吉宗が、堤防に桜を植え、多くの花見客によって踏み固められることで堤防を強化したという逸話も有名ですね。早めに予約して、隅田川から浜離宮恩賜公園に、水上バスで下ると両側に桜がみえて、それはそれは美しいですよ。
3/20-4/7はお花見特別スケジュールなので、事前に予約してスムーズお出かけしましょう。
TOKYO CRUISEお花見船予約サイト

隅田川沿いの桜

第3位 新宿御苑
広い公園内に1000本の桜があり、ここは、種類が多岐にわたるので、染井吉野が散っても、しばらくほかの種類の桜が楽しめます。

新宿御苑の桜

新宿御苑の桜

東京はどの公園でも、どの大学でも至る所に桜があるので、桜が見られないということはないので、「密」を避けて、安全に桜を楽しんでくださいね。都心よりも、中心を少し外れたり、入場料を払う場所の方が、やや人が少なかったりします。
昨年は、足立区にある都立の舎人公園に行きましたが、広々していて入場無料、犬OK、人との距離もとれ、桜の下敷物の上でお弁当食べても大丈夫でした。穴場は、都立霊園かな。青山霊園、染井霊園、谷中霊園。どこも桜が綺麗です。ちょっとお弁当を広げて食べるという感じではないですが、霊園の桜散歩もしみじみいいものです。
谷中霊園の桜の様子はこの下の写真です。

谷中霊園の桜

お天気に左右されない穴場は、東京国立博物館(トーハクと呼ばれています)。

東京国立博物館

東京国立博物館の桜

この時期恒例の「博物館でお花見を(3/16-4/11)」企画があり、桜、お花見に関係する絵巻物や蒔絵、刀の柄などが展示されていて面白いです。平安時代の絵巻物に花見の宴が描かれていたり、通常は閉鎖されている庭園部分も散歩ができて、気持ちがいいです。
今年はオンラインで事前予約が必要なので、予約してからお出かけください。
東京国立博物館WEBサイト

東京国立博物館で、平安時代のお花見図がこの期間に行けば、見られるので合わせてチェックしてね。東京国立博物館のある上野公園にも800本の桜があるので、途中で歩いてみるのもいいですね。

お花見の宴会ができない2021年、公園の情報も急に変更されたりします。何卒「内容変わっているよ…」もご容赦いただきながら、気軽な昼間のお散歩として、桜を楽しんでください。来年こそは、お花見が盛大にできるように願いながら。
Stay Safe!

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