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「1億人のなごやめし総選挙2022」にみる、“なごやめし”の世界

写真提供:なごやめし普及促進協議会

愛知県名古屋市には、「なごやめし」と呼ばれる独自の食文化があります。
「なごやめし」の特徴は、そのバリエーションの豊富さ。喫茶メニュー、和食、麺類、中華、イタリアン、郷土料理など、その守備範囲はさまざまです。共通点といえば、“味が濃い”ことくらいでしょうか。

先日、なごやめし普及促進協議会が主催した「1億人のなごやめし総選挙2022」の結果が発表となりました。今回はその結果と共に、独特な食文化である「なごやめし」について解説します!

1位は1回で3度おいしいあの料理!

1位は1回で3度おいしいあの料理!

写真提供:なごやめし普及促進協議会

「1億人のなごやめし総選挙2022」の投票者数は、なんと15万5,441人!総投票数は62万9,460票です。栄えある1位に輝いたのは、4万5,095票を獲得した「ひつまぶし」。ひつまぶしとは、うなぎの蒲焼きを細かく刻み、ご飯に混ぜ合わせたものです。

特徴的なのは、「3種類の味を楽しめる」ということ!
最初は、そのまま。次は、ネギや山椒、海苔などの薬味を乗せて。最後は、だし汁をかけて、うな茶漬けに!

このように、味と食感をどんどん変えながら食べるのが、ひつまぶしの大きなポイントです。
「あつた蓬莱軒」や「まるや本店」が有名です。

2位は甘辛ダレがたまらないアレ!

2位は甘辛ダレがたまらないアレ!

写真提供:なごやめし普及促進協議会

おしくも2位だったのは、4万506票を獲得した「味噌カツ」です!

揚げたてアツアツのとんかつに、八丁味噌などの豆味噌とカツオ出汁をベースに、お店独自のアレンジを加えた、ドロドロ系の濃厚な甘辛味噌ダレがかかっています。

ダレをたっぷり吸ったキャベツも、とっても美味!!!
味噌カツが食べたくなったら、ボリューミーな“わらじカツ”が有名な「矢場とん」へゴー!

3位は3万8,182票を獲得した「手羽先」!

3位は、3万8,182票を獲得した「手羽先」です。

写真提供:なごやめし普及促進協議会

名古屋の手羽先は、素揚げし、タレ・こしょう・ゴマをなどを振りかけたシンプルなもの。
二度揚げした手羽先は、肉はふっくら、皮はパリッのクセになる味と食感!

手羽先といえば、2大チェーン店「世界の山ちゃん」「風来坊」。名古屋人のなかでも派閥に分かれます。
「世界の山ちゃん」の手羽先には、こしょうがたっぷり!ビールにピッタリなスパイシーな味わいが後を引きます。
「風来坊」の手羽先には、ゴマがたっぷり!柔らかな肉と甘いタレで、子どもにも人気の味です。

4位以降も見逃せないなごやめしが続々!

4位以降も見逃せないなごやめしが続々!

写真提供:なごやめし普及促進協議会

4位「味噌煮込みうどん」
5位「天むす」
6位「小倉トースト」
7位「モーニング」
8位「名古屋コーチン」
9位「きしめん」
10位「エビフライ」と続きます。

どれが上位に来てもおかしくないほど、いずれも「なごやめし」を代表するメニューばかりです。

名古屋を訪れた際は、気になる「なごやめし」を食べて、「でらうみゃー!(とってもおいしい)」と叫んでみてくださいね!

FueruWHA!プロフィール

minto
秋田県出身、兵庫県在住のWEBライター。
主人の転勤に伴って、上海・蘇州に計4年間暮らした経験があります。
ウイグル料理が大好き!トルファンで食べた羊肉串が忘れられません。