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今回取り上げるトピックは、ほとんどの日本人も知らないことかもしれません。それはなんと「いつも何気なく使っている言葉が、実は正式名称ではなかった」という真実です。

ピアノ、ジャガイモ、演歌と聞いて、えっ?これのどこが略称なの?と思う方も多いのでは?

日本人も知らない日本語の真実、張り切って行ってみましょう!

ジャガイモ

えー?ジャガイモはジャガイモでしょうって?ノンノンノン。実はそうではないんです。

ジャガイモの正式名称は「ジャガタライモ」。何を隠そう日本人の私も全然なじみがありません(笑)

時は西暦1600年頃。ジャワのジャガトラ(現在のジャワ島)から長崎の平戸に伝わり、「ジャガタライモ」と名づけられ、これが後に省略されて「ジャガイモ」と呼ばれるようになったといわれているそうです。

演歌

演歌の略称は「演説歌」。ええー!初めて聞いた。

演説歌は元々、明治時代の自由民権運動の中で生まれました。言論統制で演説が禁止される中、政治的な主張を歌に託したものです。

歌と音楽のパフォーマンスで、政府の目をごまかしていたのです。

その後これが庶民の楽しみとなり、現在の「演歌」につながりました。

おなら

うっそ!おならはおならでしょ!いえいえ、実はおならも、れっきとした略称なのです。
おならの正式名称は「お鳴らし」。うんうんなるほど、確かに「鳴る」もんね。

この「お鳴らし」は、室町時代に宮中に使えた女性たちが使っていた隠語の「女房詞(にょうぼうことば)」。これが町の人々に広がり、一般的に使われるようになったのです。

実は上品な言葉だったんですね(笑)

食パン

「食パンよ…お前もか」

いえいえ、もうそろそろ驚きませんよ(笑)それにしても知らなかったなぁ。

食パンの正式名称は「主食用パン」だって!うん、なるほど。これは納得ですね。
これがいつしか短くなって「食パン」になったと。

このほかにも、「文字を消すために使っていた“消しパン”と区別するため」という説もあるようです。確かにその昔は文字や絵を消すためにパンを使っていたと聞いたことがあります。

切手

「切手は切手でしょ!」いえいえ、切手も略称なんです。

現在は郵便物に「料金を納めてますよ」という印で貼り付けるもの。これの基になったのは「切符手形(きりふてがた)」と呼ばれていたものです。

「切符手形」はその昔、「金銭を支払った証拠」または「身分を証明するもの」でした。

そういえば切手は「郵便切手」ともいいます。切符手形の中の郵便に特化したもの、という意味にとれますね。


以上、ほとんどの日本人も知らないであろう「実は略称だった!」日本語でした。

言葉は時代とともにどんどん変化するもの。今は当たり前に使っている言葉も、100年後には「えー!」と驚かれる言葉になっていたりするのかもしれませんね。

FueruWHA!プロフィール

minto
秋田県出身、兵庫県在住のWEBライター。
主人の転勤に伴って、上海・蘇州に計4年間暮らした経験があります。
ウイグル料理が大好き!トルファンで食べた羊肉串が忘れられません。