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2021.09.14
新型コロナワクチンを打ってきた 外国人が接種で困ること
日本国内で新型コロナウイルスワクチンを2回接種した人の割合が50%を超えました。日本政府は10月末までには接種完了率70%を目標としています。
以前お伝えしたように、ワクチン接種は、日本在住の外国人も無料で接種できます。私がよく利用するコンビニエンスストアや飲食店の中国やベトナム、ネパール人スタッフもすでに接種を終えた人が多いようです。
私も9月1日に1度目のワクチン接種を受けてきました。私が住む東京の区では、予約はオンラインか電話です。8月末時点で米ファイザー製ワクチンはすでになく、米モデルナのみでしたが、翌日分から予約することできました。
接種会場への経路案内が多く迷うことはない
早速希望した1日午後12時に接種会場へ。接種会場には、経路案内が掲示してあり、建物内では係の人が誘導してくれます。接種券を提出し、医師との面談。ここでは体調やアレルギーの有無についての質問を受けます。ここまで待つことなく5分くらいで終了。接種は隣の部屋で、椅子が横2列、縦10席ほど並んでいて前から座っていきます。
座るとすぐに2人の看護師がカートをゴロゴロと押してきます。接種する腕(利き手と反対がお勧めとのこと)を確認し左腕に接種。接種後はその場で15分間待機します。
待機時間は、接種前の医師との面談で判断されます。もし、医師がリスクありと判断すると30分間の待機となります。
注射は中国での破傷風や狂犬病のワクチン接種と同じように腕に対して垂直に打つ筋肉注射のため、ほとんど痛みはありませんでした。15分後、接種証明をもらって退出します。接種会場を訪れてから30分かからずに終わりました。
密になることも待ち時間もほとんどなく、流れ作業のように接種できた
ワクチン接種会場の担当者に確認すると、外国人も日本人とまったく同じ場所、流れで接種するとのことです。万が一、通訳が必要になったら電話を介して通訳に対応しているそうです。
おそらく、予約さえできれば外国人もまったく問題なく接種できると思います。
私がよく利用するコンビニなどの外国人スタッフに「ワクチン接種予約で難しかったことは何?」と尋ねると、オンライン予約の方法がわからず、電話で予約したという人が複数います。中には、渋谷に開設された若者向けの接種センターで接種したというベトナム人留学生もいました(事前予約制へ移行する前)。
どうやら外国人にとっては、オンライン予約がハードルになっているように感じます。確かに私が住む東京の区のオンラインシステムも日程の選び方がわかりづらく、数回やり直しました。
ぜひアルバイト先の日本人同僚や店長、学校の日本人の同級生などへオンラインなり電話での予約を手伝ってもらうといいと思います。頼めば喜んで手伝ってくれますよ。
ワクチン接種を完了すると、ワクチンパスポートを取得することができます。ワクチンパスポートを持っていれば、今後、国によっては帰国時の隔離が免除されたり、短縮されたりすることが予想されます。
しかし、残念ながら中国は、来年2月に北京冬季オリンピックが控えていることも関係してか、ワクチンの種類問わず接種済みであっても入国者は21日間の強制隔離処置が来春まで続くようです。
来年の春節(旧正月)で帰国を考えている人は、隔離中に正月を迎えたりしないように注意して日程を組む必要がありそうです。
(我妻伊都/5時から作家塾®)
FueruWHA!レポーター/プロフィール
我妻 伊都(わがつま いと)
編集者・フリーライター。SARSが流行しているとき中国へ初出張。2005年から拠点を中国へ移し十数年過ごす。現在は東京拠点に活動。中国では出張者、駐在員、現地採用、留学生、フリーランス、NPO理事などを経験。11年に雑誌編集者、12年に月刊誌でプロライターデビュー。『ニューズウィーク日本版』『日本と中国』『週刊SPA!』『ハーバー・ビジネス・オンライン』等へ執筆。機関紙や専門誌の編集にも携わる。
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