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築30年以上たった中古戸建物件を購入して気づいた3つのこと

何十年ぶりの円安水準…

とテレビで聞くことも多くなりましたね。2022年1月は1ドル115円だった日本円が、9月には145円に迫る勢いになっています。たった9か月で日本円の価値は26%も下がりました。

円安になって得をするのは外貨を得られる輸出型企業であって、私たち庶民には関係ありません。関係ないばかりか、円安による物価上昇で生活は苦しくなるばかり。

外国から見れば、いまの日本はすべてがバーゲンセール状態です。
土地や物件ももちろん例外ではなく、外国人投資家による日本の不動産の爆買いが水面下で進んでいるのだとか…

今回はそんな住宅物件のお話をしようと思います(思いっきり私事ですが)。

百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)

百聞は一見に如かず(ひゃくぶんはいっけんにしかず)

とはまさにこのことで、人から何回も聞くよりは自分の目で見た方が確かだし、得られるものも多いのです。

ここでは家を買うということについて自身の経験を振り返りつつ、少し紹介したいと思います。

ローン金利はネット銀行が一番低い!

住宅を購入する際、おそらくほとんどの人が金融機関にローンの借り入れを申請します。私ももちろんローンを申請するべく金融機関に問い合わせをしました。

その結果、やはり実店舗をもたないネット銀行の金利がダントツに低かったのです。ご存じの通り、日本は低金利時代が続いています。特に住宅ローン金利に至っては、変動金利が1%を切ることも当たり前。各銀行は価格競争をするように金利の低さをアピールしていますね。

さて、ローン申請をした銀行で最も金利の低かったところは「住信SBIネット銀行」です。住宅ローンの比較サイトでも常にトップ3に入っており、金利の低さで人気のある銀行と言えます。

ただ、「住信SBIネット銀行」は金利が低い分、審査が厳しいと言われています。口コミを探せば「SBIの住宅ローン審査に落ちた」という書き込みの多さからも容易に想像できるでしょう。なお、私は残念ながら審査に落ちてしまいました。

とはいえ、数千万円のお金をフルローンで借りるならやはり金利の低いネットバンクをおすすめします。金利差0.1%と言っても、支払総額にかなり差が出ますよ!

築30年以上たった中古戸建物件を購入して気づいた3つのこと

中古戸建て物件はリフォーム必須

築30年以上となると家のあちこちに経年劣化によるガタがでてきます。最近でこそ古民家を買ってフルリフォームする「古民家再生」の人気がありますが、どちらにしてもある程度のリフォームが必要です。

リフォーム済み物件を買うのであればそれほど気にしなくていいのですが、自分でリフォームするとなるとリフォーム用の自己資金が必要になります。銀行によっては物件用とリフォーム用でローンの種類が分かれていたり、借入限度額が決まっていたり、ローン金利が別々に設定されていたりしますね。

どちらにせよ、築20年を超える場合はリフォーム前提で考えておくべきでしょう。

フルローンとはいえ最低限の自己資金が必要

今回は、と言っても家を買うなんて人生で1回あれば十分ですが、自己資金ゼロで物件価格+諸費用のすべてを銀行から借りました。つまり、フルローンです。

とはいえ、「引っ越し貧乏」という言葉があるように、引っ越しに伴う出費は安くありません。家を買えば火災保険や家具・家電の買い替え、引っ越し費用などを自己資金からまかなわなければいけません。ざっと計算しても100万円前後のお金が必要。

もし頭金まで用意すると、数百万円は軽く飛んでいきます。ただ私の場合、「1%を切る低金利時代だからこそ、お金をいっぱい借りなければ損だよね」という考えから頭金ゼロで計画したのです。その代わり、自己資金がない分、借入期間が長くなり、トータルの返済額が増えます。

確かにフルローンを選ぶ人も増えていますが、余剰資金が充分にあり、その余剰資金を投資などで使う予定もない場合は、頭金に回した方が賢明でしょう。

築30年以上たった中古戸建物件を購入して気づいた3つのこと

戸建てを買うなら新築か中古か?

日本人の新築マイホームへのあこがれは少なからずあると思いますが、物件の購入は人生に1回あるかないかの重要なイベントです。そこで必ず決めなければいけないのが「新築物件」なのか「中古物件」なのかという問題。

私が中古物件に決めた理由は
● 借りていた賃貸物件の近くに中古物件があった。(生活が変わらない)
● 物件価格が予算内だった。
● 年齢オーバーで35年ローンを組みたくなかった。
● 「終の棲家」ではなく、家族の家にしたかった。

という理由です。ただ、正直に言うと「新築物件を買えるほど収入もお金(貯金)もなかった」だけです。

日本円がこれだけ安くなっているのだから、私も外貨を稼いで日本の不動産を爆買いしたかったなぁ…(何の話だ…)

FueruWHA!プロフィール

柚木映一(@yuzuki_haruhito) 40代
年子姉妹を育てる2児の父。中国の蘇州に5年、上海に5年の滞在経験あり。
最近は中国語スキルを活かして副業Webライターとして活動中。
請け負う案件は中国語→日本語の産業翻訳がメインで、2022年8月にwebtoon翻訳者デビュー。