進学・就職で関東地方に長く暮らしたのち、中国での生活を挟んで、今は関西地方に住んでいる私。文化や食べ物、言葉など、同じ日本でも関東と関西では異なる点がたくさんあります。
今回は、そんな2つの地域の異なる点をまとめていました。もちろん例外はあって100%ではありませんが、「へーそうなんだ」と気軽に読んでみてください。
関東地方は、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、栃木、群馬の1都6県。
関西地方は、大阪、京都、兵庫、滋賀、奈良、和歌山の2府4県です。
「おふくろの味」に違いが!
日本における「おふくろの味」の定番といえば、肉とジャガイモ、玉ねぎを煮込んで作る「肉じゃが」です。
この肉じゃが、実は関東と関西で使う「肉」が違うことはご存じでしたか?
関東の肉じゃがは、豚肉を使う家庭が多く、関西は牛肉を使う家庭が多いんです。
肉じゃが以外に、カレーも同様です。どちらも関東は豚、関西は牛が多い傾向にあります。
つまり、関西で「肉」といえば牛肉なのです。
これが顕著に現れているのが「肉まん」。豚ひき肉や玉ねぎが入ったいわゆる中華まんじゅうですが、関東では「肉まん」として販売しているものを、関西ではわざわざ「豚まん」と表記しています。
これはつまり、関西で「肉まん」というと、中の肉が「牛肉」だと思われてしまうから!というわけです。
エスカレーター「どっちを空ける」問題
急ぐ人のために片側を空けて立つスタイルが、いつからかすっかり定着しているエスカレーター。
駅や百貨店などでは「危険なマナー」として、この「片側空け」に注意を促しているところもありますが、人の目が気になる、迷惑をかけたくないという気持ちが強い傾向にある日本人は、この「暗黙のルール」をなかなか破ることができません。
私が関東から関西に来て驚いたのは、この「片側」の違い。関東ではみな「左」に立っていましたが、関西ではなぜか「右」なんです。
自分だけ左側に立ってしまっていた時は焦りました!なぜ空ける側が違うのでしょうか。
これには所説ありますが、1967年に大阪の阪急梅田駅で「お歩きになる方のために左側をお空けください」というアナウンスを始めたことがきっかけともいわれています。
エスカレーターはもともと歩くためには作られていません。立ち止まる人の横を歩く行為は危険ですが、だからといって自分だけ片側を空けないでいると、文句を言われてしまうことも。一度根付いてしまったこの文化、解消されるのはまだまだ先かもしれません。
ファーストフードの呼び方論争
みんな大好き「マクドナルド」も関東と関西で呼び方が違います。関東では「マック」、関西では「マクド」です。
「『朝マック』『マックシェイク』という商品があるんだから、『マック』呼びが正しい!」と豪語する関東勢と、「マックはパソコン!」と言い張る関西勢。
「関西人は“ド”が好きだから」という説もあります。※「どや」「まいど」「どや」「どつく」などなど
「ケンタッキー」は、関東では「ケンタ」呼び、関西では「ケンタッキー」と略さない人が多いともいわれています。
ちなみに大阪のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」は、関東では「USJ」、関西では「ユニバ」呼びが一般的。全然違うんです!
FueruWHA!プロフィール
minto
秋田県出身、兵庫県在住のWEBライター。
主人の転勤に伴って、上海・蘇州に計4年間暮らした経験があります。
ウイグル料理が大好き!トルファンで食べた羊肉串が忘れられません。
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