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幼稚園

バリバリと働くママにとって子育ての中で「壁」がいくつか存在しますが、今回はリアルタイムで我が家で起こっている「幼稚園の壁」について紹介しようと思います。

うちは上の子が私立幼稚園の年中クラスに通う4歳児で、下の子が認可保育園に通う2歳児の典型的な4人家族。

そんな我が家ですが、今まさに幼稚園の壁に悩まされており、生きるのに精一杯な毎日を送っています。

幼稚園児を子どもに持つ母親がフルタイムで働けない理由

ここでは幼稚園児を持つ家庭の母親がフルタイム勤務で働けない状況を、自身の状況を振り返りながら紹介しようと思います。

とは言え全てのワーママ(働くママ)に当てはまる訳ではありませんので、あくまでも参考としてお伝えできればと思います。

幼稚園の夏休みは長い!

幼稚園は保育園と違い「教育の場所」とされるので、小学校と同じように夏休みや春休みのような長期休暇があります。長期休暇中に子どもを幼稚園で預かってもらおうとすると、「預かり保育」扱いになってしまい、働いている人以外は預けられません。しかも、この預かり保育は30分ごとに費用が発生し、私が住んでいるところでは30分で100円も取られてしまうのです。

我が家は2つ年が離れている姉妹なので、1年間は幼稚園生活がかぶります。すると、2人を預ければ1日に約4,000円の預かり費用が発生します。市から補助が出るとはいえ、微々たる額で焼け石に水。時給1,000円のパートで働いても、半分が預かり費用で消えていきます。これでは何のために働いているのか分からなくなってしまいますよね。

一方で、保育園は夏休み関係なく、既定の時間なら定額で預かってくれます。しかも保育園は希望すれば働いている親のために「土曜日保育」もあります。働くママにとってなんてありがたい場所なんでしょう。

幼稚園

幼稚園はイベントが多く親が忙しい!

このコロナで小学校をはじめとする学校行事がことごとく中止になりました。もちろん幼稚園も例外ではなく、1年目(年少クラス)のイベントは運動会と親子遠足くらいしかありませんでした。……が、2年目(年中クラス)の2022年はこれでもかって言うくらいイベント盛りだくさん。

しかも幼稚園には園児の親(役員のほとんどは母親)で構成される「役員会」があります。役員会のメンバーはイベントごとにお手伝いに駆り出され、イベントで出す商品や運動会の企画などを話し合いで決めながら、幼稚園の数あるイベントを陰で支えています(しかも無償です!)。3年間ある幼稚園生活の中で、最低でも1回は務めなければいけない幼稚園の役員会。役員会のママたちはそれはもう大忙し。正直、仕事をしている暇などありません。毎月のように集まる役員会をはじめ、係によっては2週間に1回以上の話し合いがあります。もちろん平日の日中にです。

一方で、下の子が通う同じ市内にある保育園では、1年半前の入園以来、1度たりとも親がイベントに呼ばれたことがありません。

子育て世帯にもう少し優しくなって欲しいと願う現役世代の希望

今回は子育てママの前に立ちはだかる「幼稚園の壁」について我が家の状況を踏まえつつ紹介しました。

おそらく次に立ちはだかる壁は「小学校の壁」です。その中でも「小1」と「小4」の壁は働くママにとって幼稚園の壁以上に大変だと言われています。

もちろんフルタイムで働きながら頑張っているママさんたちもいます。

とは言え、子持ち家庭の身分で言わせてもらうなら、やっぱり日本社会は子育て世代に優しくないな、と思ってしまうのは贅沢な悩みなのでしょうか。