このブログを読んでいるみなさんは日本語以外に母国語を話せる「多言語話者」だと思います。中には4か国語以上を話せる「マルチリンガル」な人もいるかもしれませんね。
かく言う私も日本語を母国語としていますが、中国に10年以上滞在していたのでそれなりに中国語については自信があります。
そこで、せっかくの語学スキルを本業以外にも活かしたいと思ったことはありませんか?
語学スキルを活かすと聞いて真っ先に思いつくのが「通訳・翻訳」ではないでしょうか。私も最近になって「翻訳者」という仕事について興味を持っており、色々とリサーチした情報をここで紹介したいと思います。
語学スキルがあるからと言って「翻訳者」になれるとは限らない!
語学スキルを持っていると翻訳業に興味が出てくる人も多いでしょう。実は私もその一人。
ただ、プロの翻訳者に求められる能力は、残念ながら語学スキルだけでは全く通用しません。
ではプロの翻訳者に求められる具体的なスキルとは何でしょうか?
ここでは翻訳者になるための方法と、最低限必要とされる5つのスキルを紹介します。
プロの「翻訳者」になるためには翻訳会社に登録が必要
プロの翻訳者と言えば、会社に所属せずに個人事業主としてフリーランスとして働く方法が一般的とされています。もちろん中には会社に所属して「社内翻訳者」として働く方法もありますが、社内翻訳者は翻訳業務以外に通訳や資料作成、その他業務を引き受けていることもあるので、その道のプロとは言えません。
ではどうすればプロの「翻訳者」になれるのでしょうか?
多くのプロ翻訳者は「翻訳会社」にフリーランスとして登録しており、翻訳会社から業務委託で仕事を請け負う形で仕事をしています。
ただ、業務委託で受けるためには翻訳者として登録されるための難関試験である「トライアル試験」に合格しなければいけません。
このトライアル試験、合格率が10%以下と言われており、プロの翻訳者でもなかなか受からないほどの難易度と言われています。
見事、翻訳会社のトライアル試験に受かれば、仕事を請け負う権利のある翻訳者として登録できるのです。
とはいえ、翻訳者として登録されただけでは仕事をもらえるとは限りません。
プロの「翻訳者」に求められる5つのスキル
そもそも語学スキルだけでは通用しないと言われる「プロの翻訳者」には次に紹介する5つのスキルが求められます。
・語学スキル(英検・中検1級~)
・日本語力(母国語力)
・リサーチ力
・ITスキル(翻訳支援ツールやOFFICEソフトなど)
・専門分野のスキル
英日翻訳の語学力についてはTOEIC900点と英検準1級が足きりラインとされています。私が目指している「中日翻訳」の足きりラインは、中国語学習の事実上のゴールと言われる中検準1級、できるなら中検1級(合格はほぼ不可能)と言われています。
つまり、高いレベルの語学力は持っていて当然であり、ビジネスレベルの語学力以上に大切と言われるのが「ITや特許・法律などの専門知識(分野)」です。
私自身、社内翻訳を10年以上経験してきたので一定以上の語学スキルがあれば翻訳もできる! と考えていましたが、その考えは調べれば調べるほど甘かったと痛感しました。
結局は自己投資しなければどの道も開けない
最近は『原神』に代表される中国発のスマホゲームに人気が出てきており、ゲームのローカライズを担当する中日(日中)翻訳者が不足しているようです。
とはいえ、プロの翻訳者になるにはいくつもの「難関」を超えなければいけません。
必要とされるスキルも相当高いレベルが要求されます。
さらに困ったことに「翻訳者」に興味があっても実務経験〇年以上と要求されることが多く、未経験お断りの翻訳会社も少なくありません。
私が調べた限りで翻訳者になるための一番の近道は「オンラインスクールへの通学」です。大手の翻訳スクールは翻訳会社のグループ企業なので、スクールのカリキュラムを修了すれば、そのままトライアル試験の受験資格が得られます。
何事もそうですが、自己投資をする上である程度の「投資」は必要ですね。
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