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「生命保険はどんな種類があるの」

生命保険の種類

「生命保険」という言葉は、狭い意味では「万一の時(亡くなった時)に保険金が下りる保険」のことを指しますが、広い意味では「人の命や生活に係わる様々なリスクに備える保険」のことを指すので、たくさんの種類の保険が含まれます。

「どんな時にお金が支払われるか」、「保険の形」、「保険料の支払い方」などの組み合わせでたくさん保険商品が出ているので「生命保険はわかりにくい」と言われる要因になっているかもしれません。

今回はよく目にするであろう生命保険を「どんな時にお金が支払われるか」で分類し、生命保険を整理したいと思います。

注意: 実際の保障の内容や支払事由などは保険会社や保険商品によって異なり、また変更になることもますので、ここでご紹介する内容は一般的な情報であり実際と異なる可能性があることをご了承ください。

「生命保険」

どんな時にお金が支払われるのか

生命保険は、「保険金(※)」や「給付金(※)」がどんな時に支払われるのか、つまり「どんなリスクに備えるのか」で、保険を区別することができます。

豆知識:
※「保険金」は死亡時や保険期間満了時に保険会社から支払われるお金のことで、保険金を受け取ると契約は終了します。「給付金」は、例えば病気やけがで入院・手術をした場合などに保険会社から支払われるお金のことで、給付金を受け取ったあとも契約は継続します。


人生には「4つのリスクがある」と言われているのですが、「人生のリスク」ってなんだと思いますか? 

保険では、以下の4つを「人生のリスク」と考えています。

4つを「人生のリスク」

そして、それぞれのリスクに備えるために、いろいろな生命保険が用意されているのです。

死亡・高度障害のリスク備える保険

その人が亡くなったとき(あるいは高度の障害を被った時)に、残された家族の生活を守るためにお金が支払われる保険です。

保険期間や保険金の支払い方法により、以下のような種類に分けられます。
「終身保険」(保険期間が死ぬまで続く保険です)
「定期保険」(保険期間が、例えば65歳までとか10年間など、限られている保険です)
「収入保障保険」(保険期間が限られていて、保険金が原則として毎月支払われる保険です)

入院や手術のリスクに備える保険

「死亡・高度障害のリスク」備える保険

病気になったりケガをしたときの入院費や手術費、通院費等の支出に備えるのが「医療保険」といわれる保険です。新型コロナで入院したり、自宅やホテルで療養した時にも給付金が支払われます(一部保険会社によって異なることもあります)。

保険会社や商品によって、「入院一時金」「先進医療特約」「女性疾病特約」など、いろいろな特約(オプション)をつけることができます。

また、がんや生活習慣病になってしまった場合に、治療費や一時金等が受け取れる「がん保険」や「特定疾病保険」などもあります。

介護・就労不能のリスクに備える保険

「入院や手術のリスク」に備える保険

高齢になり介護が必要な状態になった場合、公的な介護保険は用意されていますが、全ての費用を賄うことは難しいため、足りない分を補うために準備するのが「介護保険」です。

加齢だけではなく、病気やケガの治療が長期にわたり、仕事を継続できなくなった場合に、ご自身やご家族が生活費に困らないように準備しておく「就労不能保険」もニーズが高まってきています。

長生きのリスクに備える保険

少子高齢化の日本では、老後の生活費を公的年金だけでまかなうことは難しいと言われています。2019年には「老後2000万円問題」といって、「定年までに自己責任で2000円貯める必要がある」というショッキングなニュースもありましたが、職業や資産状況によっては2000万円では足りない方がいることも事実です。

そんな老後に備えるために、長期間にわたり老後資金を積立てたり、解約返戻金を上手に活用したりなどで、老後にまとまったお金を受取れるように準備するときに活用できるのが、以下のような保険です。

個人年金保険:(例えば65歳など一定の年齢まで保険料という形でお金を積み立てて、その後は積立金をもとに年金をもらうというしくみの保険です。契約者が積立期間の途中で死亡した場合は、それまで積立てた保険料が死亡保険金となります)
養老保険:(あらかじめ保障期間が決められていて、保障期間が終わると満期保険金が支払われ保険が終了します。契約者が保障期間中に死亡した場合は、積み立て中でも設定した死亡保障を受け取ることができます)
変額保険:(万一の時の保険金は保障されていますが、保険料を株式や債券などを中心に運用し、満期金や解約返戻金はその運用の実績によって増減する保険です)
終身保険:(万一の時に保険料が支払われ、保険期間が死ぬまで続く保険を途中で解約することで、解約返戻金を受け取ることができます)

まとめ

このほかに、お子様の教育費を準備するとともに、途中で親御さんが亡くなった場合でも決まった保険金が受け取れる「学資保険」という保険もあります。

最近では、死亡時の遺族の生活を守る「終身保険」をお子様の「学資保険」に代用するなど、生命保険は元々の目的以外にも、有効に活用できる場合があるのです。これについてはまた改めてご説明しますね。

次回以降は、生命保険を理解するうえで大切な「保険の形」についてご紹介していきます。

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自分は日本の生命保険に加入できるのか、どんな保険がいいのかなど、個人的なご相談も歓迎です!お待ちしています。

FueruWHA!レポーター/プロフィール

佐々木 祥惠

佐々木 祥惠(Sasaki, Sachie)
■ 2級ファイナンシャルプランニング技能士(AFP)
■ 1級生命保険鑑定士

ファイナンシャルプランナー(FP)になる前に、25年間にわたり通訳翻訳会社では働き、日本に住む外国人の方々と一緒に様々なプロジェクトを担当してきました。

ファイナンシャルプランナーとなりお金や保険の勉強をするにつれ、自分が学んだことを多くの人に伝えたいと思い、保険代理店に所属し保険の営業だけではなく、マネー相談やマネーセミナーなどを行っています。昔大変お世話になった日本に住む外国人の方々のお役にも立ちたいと思い、このコラムを担当させていただきました。

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