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本当はおいしい?「納豆」の世界 

日本を代表する発酵食品のひとつ「納豆」。日本全国どこでも手軽に手に入れることのできる、安価で栄養満点な食べ物です。
納豆好きで知られる日本人ですが、中にはもちろん嫌いな人もいます。味が嫌、ねばねばが嫌など、理由は人それぞれ。
それでも、やっぱり納豆は日本人のソウルフード。納豆好きの筆者としては、ぜひおいしく食べてもらいたい!と願うわけです。

そんなわけで今回は、納豆をおいしく食べる裏技をご紹介しましょう!

納豆と私

筆者は、親元を離れて過ごした大学生時代に何度も納豆のお世話になりました。
「仕送りまであと2日。でも財布の中にはもう100円しかない……」
こんな大ピンチの時には、スーパーで3パック78円の納豆を買い「よし、取りあえずこれで栄養は大丈夫!」と、必死でしのいだものです。

思い出すだけでゾッとする貧乏時代ですが、納豆がトラウマになることもなく(笑)、今も大好きで毎日食べています。

納豆の種類と特徴を知ろう!

まずは納豆の種類から。納豆は大きくわけると「大粒」「小粒」「ひきわり」の3種類があります。大粒は、一粒が大きく食べ応え抜群! 立派なおかずの1品になります!小粒は、納豆の主流。スーパーで一番多く売られているのが、この小粒納豆です。粘りが強いため、納豆のねばねばが嫌いな方にとっては、最も苦手な納豆といえるかも。

ひきわりは、単に粒納豆を細かく刻んだもの……ではありません!大豆の皮をむき、砕いてから発酵させているので、納豆本来のうまみが際立っています。ちなみに筆者は、このひきわり納豆が一番好きです。

納豆のおいしい食べ方は?

ところで、納豆を食べて「うーん、あまりおいしくない」と思った方に質問です。
「ちゃんとかき混ぜましたか?」
実は納豆は、かき混ぜることでおいしさがアップする食べ物です。かの美食家・北大路魯山人も、「納豆はかき混ぜるほどにうまくなる」という言葉を残しています。

魯山人が推奨したのはなんと「424回」。納豆を食べる前に疲れ果てて、食欲がなくなってしまうかも?「そんなにかき混ぜてられないよ!」というそこのあなた!まずはだまされたと思って、100回かき混ぜてみてください。100回かき混ぜると、ねばねばが白っぽい泡に変わり、濃厚な味わいに。気に入った方は、ぜひ200回に挑戦を! 泡がとろとろ~に変化します。

筆者のおすすめは300回! クリーミーな泡が納豆の味わいをグッと引き立てます。コクに加え、ほのかな甘みさえ感じられるようになります。ぜひ一度お試しあれ!

納豆

ユニークグッズをご紹介!

「納豆はかき混ぜることでおいしさがアップする」と前述しましたが、実は納豆をかき混ぜるためだけのアイテムが存在しています。

・「なっとうの友」
いいネーミングですね!表面にある小さな突起で、空気をたっぷり取り込みながら混ぜることができるので、まろやかでコシのある糸が完成します。棒の先のへこんでいる部分で納豆をすくい、ご飯の上によそうこともできる優れモノ!

・「究極のNTO」
これは本当に「究極」です。さきほど、美食家・北大路魯山人が「424回」のかき混ぜを提唱したと書きましたが、これはまさにこの途方もない回数を実現する夢のアイテムなのです。

これはタカラトミーというおもちゃ会社が生み出した納豆マシン。「究極モード」を選ぶと、「魯山人おすすめのタレの入れ時」と「かき混ぜ終了」でパカッと自動で蓋があき、それぞれのタイミングを教えてくれます。ハンドルをクルクル回すだけでとってもお手軽。400回超え! と聞くとクラクラしてしまうかもしれませんが、時間にするとたったの1分半ほどです。

ユニークな納豆グッズ、プレゼントにも喜ばれること間違いなし!?

納豆

おすすめアレンジ♪

最後に納豆が食べやすくなるアレンジをご紹介します。特有のねばねばが嫌いな方には「納豆チャーハン」がおすすめ。熱を加えることであのねばりがなくなり、とても食べやすくなります。大根にはねばねばを抑える酵素が含まれているので、「大根おろしと納豆の和風パスタ」もおいしく食べられますよ。

においが気になるという方には、「納豆のワンタン包み」
ワンタンにかき混ぜた納豆を包んで、油であげるだけ。納豆特有のにおいが消え、コクのある味わいが残ります。納豆のねばねばとバニラアイスで作る「納豆トルコアイス」は、話しのネタにぜひ試してほしい一品。

納豆をかきまぜた容器から納豆を取り出し、残ったねばねばにバニラアイスを投入!びよーんと伸びることでおなじみのトルコアイスに似た食感になる……かどうかは、ぜひ自己責任でおためしください(笑)

以上、納豆好きライターがお送りした「本当はおいしい! 納豆の世界」でした。

FueruWHA!プロフィール

minto
秋田県出身、兵庫県在住のWEBライター。
主人の転勤に伴って、上海・蘇州に計4年間暮らした経験があります。
ウイグル料理が大好き!トルファンで食べた羊肉串が忘れられません。