密にならない観光地へ日帰り旅行
人が集まる都心ではなく、コロナ禍だからこそ郊外で自然を満喫してはどうでしょうか。日本には家族や友人など少人数で、日帰りプチ旅行が楽しめる場所がたくさんあります。
5月のゴールデンウイークは、日本の連休では唯一、中国の連休(労働節)と重なる期間となるため、例年であれば多くの中国人訪日客が訪れる期間でもありますが、昨年、今年はその光景はありません。
余談ですが、私はインバウンド旅行のサポートなどもやっています。多くの中国人訪日客は東京や大阪などの都会思考で、あまり地方には関心がないようです。ましてや自然を探索するツアーなどは、ほとんど参加者がいないので企画されていないようです。
家族や少人数で自然を満喫するドライブを!
気軽に自然を満喫できる場所として、東京から自動車で2時間半ほどで行くことができる栃木県の日光などがお勧めです。
連休中の5月4日に訪れましたが、コロナ禍のため早朝に出発したこともあり、日光まで渋滞もなく到着できました。さすがに世界遺産の日光東照宮は多少混み合っていましたが、屋外かつ感染対策もしっかりととられていましたので、新型コロナウイルスへの感染リスクは低いでしょう。
世界遺産の日光東照宮
5月1日から今年の釣りが解禁された湯ノ湖(有料)
日光は元々中国本土からの観光客が少なく台湾からの観光客が多いという、中台で訪問客数が逆転している数少ない場所の1つでもあったので、日本在住中国人でもあまり訪れないのかもしれません。
日光で大自然を満喫するなら、さらにいろは坂を上って奥日光へ行ってみましょう。中禅寺湖、さらに上ると、戦場ヶ原、湯ノ湖もすぐに行けます。5月の湯ノ湖などでは、釣りが解禁されたばかりなので、のんびりと釣りを楽しむ家族連れが大勢確認できます。
奥日光では、適切な距離をとって自然探索や釣りを楽しむことができます。また、湯ノ湖の名前の通り、近くには温泉があります。多くの施設で日帰り客でも入浴できます。有名なのは、日光山温泉寺です。全国で珍しいお寺にある温泉です。すぐ近くには、ぐつぐつと温泉が湧き出る源泉があり、漂う硫黄の匂いは非日常的な体験です。
まだ山には残雪が確認できる奥日光湯元の源泉
日光山温泉寺には和室の休憩室もある
人との距離が近い都会だと、子どもを連れて行くのもストレスになりそうですが、日光だとそれほどストレスにならないのではないのでしょうか。子どもは元気に、大人は癒やされます。
ドライブの味方「道の駅」を活用しよう!
トイレ休憩はドライブ計画には必須
移動手段も周りの人に気を使う電車ではなく、自動車ならよりゆったりとプチ旅行が楽しめるのではないでしょうか。今、自動車で移動すると心配になるのがトイレです。現在、新型コロナの影響でトイレを貸してくれるコンビニエンスストアが少なくなっています。
そこでお勧めは、「道の駅」の活用です。駅と言っても電車の駅ではなく、幹線路沿いに設置されている公共施設で、24時間トイレを利用することができます。
「道の駅」は国土交通省へ申請して認められるものなので、勝手にトイレを閉めたりはできません。安心して利用できる施設です。
「道の駅」の場所に沿ってルートを設定すれば、トイレ休憩に悩むこともありません。特産品やお土産販売コーナー、食事スペースがある施設も多く、これも楽しい!グーグルマップで表示できますので、上手に活用して、車で家族や友人と郊外の自然を満喫してはどうでしょうか?
(我妻伊都/5時から作家塾®)
FueruWHA!レポーター/プロフィール
我妻 伊都(わがつま いと)
編集者・フリーライター。SARSが流行しているとき中国へ初出張。2005年から拠点を中国へ移し十数年過ごす。現在は東京拠点に活動。中国では出張者、駐在員、現地採用、留学生、フリーランス、NPO理事などを経験。11年に雑誌編集者、12年に月刊誌でプロライターデビュー。『ニューズウィーク日本版』『日本と中国』『週刊SPA!』『ハーバー・ビジネス・オンライン』等へ執筆。機関紙や専門誌の編集にも携わる。
我妻 伊都 twitter
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