地域別のパート・アルバイトの募集時平均時給・2021年4月版

地域によって違う、日本の時給

多くの人にとって、日本での初めての就労はアルバイトとして勤務することが多いのではないでしょうか？日本でのアルバイト勤務は、諸外国と違いチップなどの報酬がなく、時間で給与が計算されます。そのため、アルバイト探しでは時給のチェックはとっても重要。また、時給は地域によって最低賃金が決まっており、地域差もあります。

例えば、時間当たりの最低賃金が一番高いのは、東京都で1013円。続いて、神奈川県の1012円。一番低いところでは、792円となっているようです。場所によって200円もの差があります。（2021年5月時点）
厚生労働省WEBサイトでは全国の最低賃金が確認できるので、気になる方は見てみてください。
厚生労働省WEBサイト：https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/

エリア別日本の時給最新調査

もともと地域差がある時給ですが、今回は、2021年4月のエリアごとの時給に関する調査が行われたのでご紹介いたします。調査では、職種や募集時平均時給のデータを毎週抽出し、東日本エリアと西日本エリアでそれぞれ集計しています。

東日本エリア：東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、群馬県、栃木県、静岡県
関東4都県：東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県
西日本エリア：大阪府、兵庫県、京都府、奈良県、和歌山県、滋賀県、福岡県
関西3府県：大阪府、兵庫県、京都府
（調査会社：株式会社アイデム）

東日本エリア全体の平均時給

東日本エリア全体の平均時給は、前年同月と比較して−100円の1,072円となりました。

職種大分類別の平均時給は、
「専門・技術職」1,272円（-333円減）
「清掃･メンテナンス職」1,085円（＋16円）
「事務職」1,057円（＋46円）
「製造関連･ドライバー職」1,053円（−27円）
「販売･接客サービス職」1,023円（＋23円）
「飲食サービス職」999円（−10円）
※（）内は全て、前年同月比較の数値

となりました。

関東4都県全体の平均時給

関東4都県全体の平均時給は、前年同月と比較して−93円の1,098円となりました。

職種大分類別の平均時給は、
「専門・技術職」1,286円（−294円）
「清掃･メンテナンス職」1,100円（＋10円）
「事務職」1,083円（＋51円）
「製造関連･ドライバー職」1,079円（−23円）
「販売･接客サービス職」1,055円（＋27円）
「飲食サービス職」1,013円（−14円）
※（）内は全て、前年同月比較の数値

となりました。
都県別の平均時給は、東京都1,140円（-10円）、神奈川県1,105円（-175円）、埼玉県1,048円（-124円）、千葉県1,037円（-159円）の順となり、東京が時給が一番高く、他県とは数十円の差となっています。

西日本エリア全体の平均時給

西日本エリア全体の平均時給は、前年同月と比較して−9円の1,026円でした。

職種大分類別の平均時給は、
「専門・技術職」1,153円（−4円）
「事務職」1,012円（＋37円）
「製造関連･ドライバー職」1,007円（−9円）
「清掃･メンテナンス職」990円（＋16円）
「飲食サービス職」969円（＋6円）
「販売･接客サービス職」952円（−7円）

となりました。前年同月と比較してプラスが3職種、マイナスが3職種となっています。

関西3府県全体の平均時給

関西3府県全体の平均時給は、前年同月と比較して−7円の1,045円でした。

職種大分類別の平均時給は、
「専門・技術職」1,173円（＋1円）
「事務職」1,031円（＋42円）
「製造関連･ドライバー職」1,030円（−9円）
「清掃･メンテナンス職」999円（＋13円）
「飲食サービス職」984円（＋6円）
「販売･接客サービス職」963円（−8円）
となりました。

府県別の平均時給は、大阪府1,072円（−2円）、京都府1,030円（＋1円）、兵庫県1,006円（−17円）の順となり、前年同月比でプラスが1府、マイナスが2府県となりました。

まとめ

エリア別の平均時給では、東京都がダントツで金額が高く、神奈川県、大阪府が続いて給与が高いようです。また、コロナ禍という社会情勢の影響を強く見受けられます。全体的に「専門・技術職」が大幅にマイナスとなっています。一方で上昇したのが、「清掃･メンテナンス職」。このコロナ禍で除菌や清掃分野の需要が延びた影響でしょうか。また同じく社会情勢の影響を受けたと見られるのが、「販売･接客サービス職」と「飲食サービス職」です。「販売･接客サービス職」はプラス、「飲食サービス職」はマイナスとなっています。業種によっても金額の差があるので、これからアルバイトを探す方は参考にしてみてください。