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美しい影絵、皮影(ピーイン)を堪能しませんか?
穆桂英、元帥となる/汪天喜 作
皮影(ピーイン)とは?
皮影(ピーイン)とは、中国の影絵芝居に用いる人形のことです。牛皮などをなめして彫刻や彩色を施したもので、中国を代表する民族芸術の一つです。英語では、「Chinese Shadow Puppets」というそうで、こっちの方がイメージしやすいかもしれませんね。
皮影(ピーイン)の世界を堪能できる展示会が開催中!
中国・陝西省から愛らしい皮影200点以上が大集結し、第31回中国文化之日 「Chinese Shadow Puppets 陝西皮影の世界」が 11月7日(日)まで好評開催中です。
展示の一部をご紹介します。
黄河陣/趙百平 作
第1章 皮影(ピーイン)って何?
中国で古くから庶民の娯楽として親しまれてきた影絵芝居「皮影戯(ピーインシー)」。この皮影戯に用いるのが、「皮影(ピーイン)」です。皮影は、牛やロバの皮をなめし、その上に彫刻や彩色を施したもの。影絵から連想するのはモノクロの道具かもしれませんが、皮影では、とても色鮮やかな人形や風景画を使います。皮をなめすので光を通し、ステンドグラスのような美しい影絵になるんですね。繊細な切り込みも特徴の一つで、皮影戯の道具という枠を超え、芸術作品として一見の価値があります。今回の展示会では、主に陝西省の皮影をご紹介。その精緻で色鮮やかな製作工程をご紹介します。
第2章 様々な皮影たち
皮影には、人物や動物、妖怪や伝説上のいきもの、植物、家具、建物、情景など、様々な種類がありますが、ここでご紹介するのは様々な人物。人物の皮影は、主に頭と胴体の2パーツから構成されます。頭は性別、身分、性格等の違いで4つに分類され、頭と胴体の組み合わせによって、無数の役柄を演じ分けることができるそうです。皮影戯を彩る個性豊かなキャラクターをご紹介します。
第3章 皮影戯(ピーインシー)を楽しむ
皮影戯(ピーインシー)は、 “映画の先駆け”ともいわれます。皮影戯の演目は、歴史、伝説、愛、人情など、ジャンルはさまざまです。本章では、有名な演目の名場面を中心に、陝西皮影の特徴的な作品をご紹介します。
始皇帝巡遊図/汪天喜 作
第4章 匠が生み出す皮影の名作
陝西省を代表する皮影作家の名作をご紹介します。皮影戯の道具という枠を超えた、匠ならではの精緻な彫刻、圧巻のスケールをご堪能ください。
グルメや体験コーナー、ミニシアターも
体験コーナーでは、実際に皮影をスクリーンの裏側から押し当て、色鮮やかな皮影の陰影を映し出す体験ができます。皮影がどのように動き、皮影“戯”となるのか。体験と映像を通じて、皮影戯の美しく幻想的な世界をお楽しみください。また、ミニシアターでは、本展のために中国で特別収録した皮影戯(影絵劇)のショートムービーを上映します。
ほかにも、美術館向かいのレストラン「馥(ふく)」では、陝西省名物の「ビャンビャン麺」、中国式ハンバーガー「ロージャーモー」などが食べられます!陝西省出身の料理人が展覧会期中のみ限定で腕を振るいます。あ、これだけでも行く価値があるかも?! (11時~21時 不定休)
難読漢字としても話題の「ビャンビャン麺」
第31回中国文化之日 「Chinese Shadow Puppets 陝西皮影の世界」開催概要
主催:公益財団法人日中友好会館、陝西省文化観光局
会場:日中友好会館美術館(東京都文京区後楽1-5-3 後楽国際ビルディング1階)
会期:2021年9月17日(金)~11月7日(日)
開館時間:10時~17時(金曜日は20時まで開館)
※新型コロナウイルスの感染拡大状況により変更の可能性があります
休館日:月曜日
入館料:無料
本展ウェブサイト: 日中友好会館美術館
お近くの方、中国の民族芸能の世界を堪能しに出かけてみませんか?
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