「キャリアアップを目指して来日したのに……」
「日本企業は暗黙のルールばかりで疲れてしまう」
日本の会社で働き始めて、そのような悩みや不満を持つ人も多いでしょう。確かに日本人の私が見ても職場には独特のルールがあるように思えます。成果主義が当たり前の環境で育ったのであれば、日本人がもつ労働の価値観は余計に受け入れられないと思います。
日本企業独特の暗黙のルールとは?悩みを抱えたらどこに相談できる?
日本企業独特のルールって具体的にどんなことが挙げられるのでしょうか。また、会社に相談できない働き方の悩みはどこに相談できるのか具体的に見ていきましょう。
日本の職場は教えてもらえない暗黙のルールばかり
日本企業に入ってみて、みんな口に出さないけど思った以上に行間を読んだり、暗黙の了解があったりと、その多さに驚いた人もいると思います。例えば、
・誰も意見を言わない生産性の低い会議
・上司が帰らないと退社できない
・家族を顧みずに仕事第一で働く価値観
・上司の言うことが絶対であり、ノミュニケーション(飲み会)への強制参加
・上司の機嫌を取るだけのゴマすり(社内派閥などの人間関係)
特に、意味のない残業は誰もが経験したことでしょう。このように、日本企業(特に歴史の長い業界老舗企業)は先進国の中でも、ちょっと違った価値観による暗黙のルールが存在しています。
ただ、最近では働き方の変化によって日本でも同じように違和感を持つ人が多く、徐々に改善されている傾向になっています。
在日外国人が日本で働いて感じる困りごと・悩みとは?
日本で働く外国人は、職場に対してどのような悩みを抱えているのでしょうか。
企業向けに『はたらくをよくする®』支援事業を展開するピースマインド株式会社がまとめた調査によると、おおよそ次の通りになっています。
・セクハラやパワハラ
・雇用の問題や組織の問題
・キャリアや人材開発
・労災・事故
・休職や復職
・対人関係
・会議の多さ、残業時間や仕事の質など
が挙げられています。
特に年功序列制度がいまだに多く見られる日本企業では、せっかくキャリアアップのために日本で働くことを決めた人にとって、いつまでも責任のある仕事を任せてもらえないこともあります。また、「上司より先に退社してはいけない」などの古い慣習により、仕事がないのに残業時間ばかりが増えてしまう問題も悩みの種でしょう。
(参考:外国人社員の相談の約7割はプライベートに関する悩み~「日本ではたらく外国人社員のメンタルヘルスサービス利用調査」--ピースマインド株式会社
在日外国人が抱える職場の悩みはどこに相談できる?
職場の悩みってなかなか会社に相談できないですよね。では、自分では解決できない悩みを抱えた場合、具体的にどこに相談するべきなのでしょうか。
厚生労働省の相談機関のご紹介に各言語に対応した電話番号が載っています。また、電話では不安、という方向けに全国の労働局の情報も載っていますので参考にしてください。
企業と働く社員が双方歩み寄る姿勢が大事!
慣れない土地での仕事は、言葉の壁もあり、普段以上のストレスを感じる人も多いでしょう。
日本人にとってもパワハラや残業時間など、職場での悩み事は尽きません。この悩みは働く人にとって万国共通の悩みだと言えるかも知れません。
最近では、「ブラック企業」という言葉がマスコミでも取り上げられるようになり、企業側も「人材=人財」として自社で働く外国人社員の満足度を上げようと、いろいろな方法で取り組み始めました。
だからこそ、企業と社員がお互いに歩み寄る姿勢が大事だと言えますね。
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